「2DCG と 3DCG」 と 「ソフトウェア」について
映像データは、2D。飛び出る画像も、3Dに見える2D。
単純な解釈では、2Dは平面で、3Dは立体ですから、立体的な画像は、3D? 2D?。
解釈の方法はいくらでもありますから、このWebサイトで扱う2DCGと3DCGの定義を決めておきましょう。
このWebサイトでは、作り方(書き方)の違いで2DCG、3DCGを区別することにします。
3DCGとは、3Dデータを作成したオブジェクトや仮想空間、または、そのデータをレンダリング(2Dに出力)した画像のこといい、それ以外(イラストや写真や立体的に描いた絵など)を2DCGとしましょう。
3Dも、レンダリングしてしまえば、2Dになりますが、ここでは、あくまで、作り方で区別したいと思います。絵画と彫塑の区別と同じです。
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2Dは、幅×高さ(横×縦)で表示する2次元で作成される画像。
ここでは、写真や2Dソフトウェアで描かれた画像だと思ってください。最近は、2Dソフトウェアだけで、3Dの様な奥行きや動きを感じる作品を作ることも容易になってきました。
3Dに比べ、2Dのほうが表現や技術的な自由度が高いような気がします。
情報は2003年頃まとめた時とはだいぶ内容が変わりました。win10になり始めた頃から、大手のソフトウェアがサブスクリプション化し、結果的に費用対効果を考慮すると、日本では高価になってしまった感があり、収入によって継続使用が難しいものもあります。反面、無料ソフトでも、かなり多機能で有能な2Dソフトや3Dソフトが多く開発されて来ています。
最近は2DCGソフトは、画像加工系タイプと、描画系タイプの2つに大別できます。画像加工系は、写真や素材を加工することが得意なソフトでです。描画系ソフトは、自作の絵・画を描く(作成)することが得意なソフトです。
2D3DCG業界の入門と発展に貢献している無料・安価ソフトウエアに感謝です。
技術系の学校や講座でも、 以前はAdobe系ソフトの使用が多かったが、現在は、アニメやマンガ系の講座では、CLIP STUDIO PAINTも定番講座になりました。は2DCGソフトは、多様化しつつある段階と言えます。実際に、私自身も、Adobe系はもちろん、GIMPを使用した授業も担当しています。デジタル画の基礎と、描きたい自分があれば、どの2DCGソフトを使っても、キレイに作画できます。
ソフトウェア | メーカー/代理店 | ひとこと |
Photoshop | Adobe | ペイント(ラスタ画像)系2Dソフトの定番中の定番の有料ソフト。 |
Illustrator | Adobe | ドロー(ベクタ画像)系2Dソフトの定番中の定番の有料ソフト。 |
CLIP STUDIO PAINT | セルシス | デジ画、マンガ・アニメ調の描画に最適。3D機能も追加できる優れもの。ペイント(ラスタ画像)系ではありながら、ベクターレイヤーでの線描画機能が充実していたりする部分が、線で表現(浮世絵やマンガなど)する日本の描画スタイルにマッチしている。ベクターレイヤーは拡大縮小に有用で便な優れた描画系ソフトウェア。 |
SAI(サイ) | SYSTEMAX | ペイント系で手頃な価格のソフト。気軽に気持ち良く使えて使い勝手の良い。 |
MediBang Paint | メディバン | ペイント系、イラストやマンガ制作むけの描画系ソフト。 |
GIMP | GNU GPL | 画像加工に適した、ラスタ画像系のフリーソフト。 |
他にも、たくさんあります。
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幅×高さ×奥行き(横×縦×奥)で表示する3次元で作成されるオブジェクトデータや画像や映像。
データは、PC上でランタイムに動かして反対側まで見ることが出来たりしますが、3Dソフトウェアを使ったりして表示します。3Dとはいえ、材料に2D画像をたくさん使います。また、画像にアウトプットもしますので、2Dと3Dの関係は切っても切れない関係です。
こった造形には時間がかかりますが、動かしたり、立体感を出すときは強い見方です。
2DCGと3DCGは、作品の種類というよりは、技術の種類というもの。問題は、どちらが目的に適しているか・・。
最近は、3Dプリンタの普及で、モデル用に浅く広く使われる場面も多くなってきている。
描画やモデル制作に留まらず、アニメーションやシミュレーション、レンダリングなど多くの機能を備えた統合型の高機能な3Dソフトウェアが多くあります。深く多機能で、映像制作に欠かせません。
以前は低価格やフリーの3Dソフトウェアといえば、モデリングが主体のものが多かったが、近年では、フリーやオープンソースでも、アニメーション・レンダリングはもちろん、コンポジットまで出来る高機能で有りがたいソフトウェアもあります。
(※ 高機能なCGソフトウェアは、ハードウェアも十分なスペックが必要になります。)
実際に高価な高機能を全て使いこなせるようになるのは、3DCGの専門職についても数年かかります。
現在は3Dプリンタ普及や、デジタル技術の発達が増し、VRや、バーチャルキャラの出番も多く、3DCGを手軽に必要とする分野や技術も増えているため、IT系の技術系学校の講座でも、3DCG専門職育成用のMAYA使用講座の他にも、Blenderなどフリーに使用できる手軽な高機能ソフトを使用する3D講座も増えています。 実際に私自身も、Blendarの授業も担当しています。
3DCGやデジタル映像を作るためのソフトウェアもいっぱいあります。代表的なソフトウェアを以下にまとめてみました。
ソフトウェア | メーカー/代理店 | ひとこと |
LightWave | NewTek⁄Dstorm | 高機能な3Dソフト。有料ソフトの中では安価で使いやすい。 |
MAYA | Autodesk | 高機能な3Dソフト。主に映画(映像)やゲーム業界で使われている。 |
3ds max | Autodesk | 高機能な3Dソフト。主に映画(映像)で使われている。 |
Houdini | SideFX | 高機能な3Dソフト。主に映像業界で使われている。プログラミング系。 |
CINEMA 4D | Maxon | 高機能な3Dソフト。レンダリングが早いことが特徴らしい。 |
Modo | The Foundry/ MODO JAPAN GROUP |
高機能な3Dソフト。初期の開発の経緯からモデラーが充実している印象だか、現在は、開発されている。 |
Blender | Blender Foundation | オープンソースウェア、無料で使う事が出来るのに、
高機能な3Dソフト。 |
他にも、たくさんの3DCGソフトウェアがあります。
Shade3D、 Metasequoia 、 六角大王、 カシミール3D山岳地形系、 Terragen、など
3Dソフトウェアはコマンドを覚えるのに一苦労。得意なソフトウェアで得意な業界が決まってしまうかも。
DI - Resolution, FileType ![]() |
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